高市首相、自民議員にカタログギフト配布──石破前首相の商品券問題と何が違うのか

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2026年2月24日、高市早苗首相が衆院選で当選した自民党の全衆院議員に対し、「当選祝い」として数万円相当のカタログギフトを配布していたことが週刊文春の報道で明らかになりました。

わずか1年前には石破茂前首相が1期生に10万円の商品券を配って大きな批判を浴びたばかりです。「またか」「学習能力がない」とSNS上では厳しい声が飛び交っています。この問題の構造と背景を整理します。

何が起きたのか──「当選祝い」のカタログギフト配布

週刊文春の報道によると、2月19日ごろ、高市首相の弟で政策秘書の男性が議員会館の各事務所を訪問し、カタログギフトを手渡していました。

配布されたのは近鉄百貨店のカタログギフトで、包装紙には「御祝 高市早苗」と記載されていました。金額は数万円相当(約3万円との情報もあり)とされ、追加公認を含む自民党の全当選者315人が対象です。総額は数百万円から1,000万円規模に上る可能性があります。

高市首相は同日、自身のX(旧Twitter)で次のように説明しました。

大変厳しい選挙を経て当選したことへのねぎらいの気持ちも込め、今後の議員としての活動に役立てていただきたいと考えた

自らが支部長を務める党奈良県第2選挙区支部として「品物を寄付させていただきました」とし、政党交付金の使用は否定しています。

なぜ問題なのか──政治資金規正法の「グレーゾーン」

政治資金規正法は、個人が公職の候補者の政治活動に関して寄付をしてはならないと規定しています。今回のカタログギフト配布がこの規定に抵触するかどうかが焦点です。

日本大学の岩井奉信名誉教授は「石破氏が配布した商品券は有価証券にあたるが、カタログギフトは明確にそうとは言い切れない曖昧なラインだ」と指摘しています。商品券よりもカタログギフトの方が法的にグレーな領域にあるというわけです。

現時点では、贈与先が同党議員(他選挙区)であり有権者向けでないため、公職選挙法違反には該当しないとの見方が有力です。しかし、政治資金規正法上は「原資や目的次第でグレー」との指摘もあり、法的な決着はついていません。

なお、高市首相が代表を務める自民党支部が2024年に企業から政治資金規正法の定める年間上限額を超える寄付を受けていたとして、神戸学院大の上脇博之教授が告発状を奈良地検に送付している問題もあり、「政治とカネ」に関する疑惑が重なる形となっています。

石破前首相の「10万円商品券」との比較

2025年3月、石破茂前首相(当時)が自民党衆院1期生との懇談会で10万円分の商品券を配布し、大きな批判を浴びました。両者を比較すると、以下のような違いがあります。

石破氏(2025年3月) 高市氏(2026年2月)
配布品 商品券10万円分 カタログギフト数万円相当
対象 衆院1期生 十数人 自民全衆院議員 315人
名目 慰労 当選祝い
総額 百数十万円 推定数百万〜1,000万円
原資 個人資金 政党支部
返還 全員が自主返還 返還の動きなし

1人あたりの金額は石破氏のケースの方が高いものの、対象人数は高市氏の方が圧倒的に多く、総額は数倍に上る可能性があります。党内からは「あれだけ問題になったのに、なぜ同じことを繰り返すのか」「石破氏のときにあれだけ問題になりながら、同じようなことを繰り返す神経が理解できない」と困惑の声が出ています。

SNSの反応──賛否が分かれるも批判が大勢

X上では「当選祝い」「カタログギフト」がトレンド入りし、批判的な意見が多数を占めました。

「自分たちの感覚がいかに国民とズレているか、まるで分かっていない」

「石破のときに問題になったのを見てなかったのか。学習能力がなさすぎる」

「カタログギフトなら商品券じゃないからセーフ、という発想がもう終わっている」

一方で、少数ながら擁護する声もあります。

「議員同士の当選祝いなんて昔からあること。目くじらを立てすぎでは」

「原資が政党交付金でないなら問題ないのでは」

中道改革連合の小川淳也代表は「にわかに信じ難い。高市首相よ、あなたもか、となりかねない。財源を含め厳しく説明責任が問われる」と述べ、野党は国会での追及を強める方針です。

まとめ──繰り返される「政治とカネ」から何を読み取るか

石破前首相の商品券問題から1年も経たないうちに、同様の問題が繰り返されました。法的にはグレーゾーンであっても、国民感情としては「またか」というのが率直な反応でしょう。

根本的な問題は、議員間の金品のやり取りに関する明確なルールが存在しないことにあります。政治資金規正法が想定していなかった「カタログギフト」という手段が使われたこと自体が、現行法の限界を示しているとも言えます。

3月末までの成立を目指す2026年度予算案の審議への影響も懸念されます。今後の国会の動向を注視していく必要がありそうです。

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