「ラピスラズリが日本で採れた」──そんな夢のような発表が2026年2月27日にありました。国立科学博物館の松原聰名誉研究員らの研究チームが、新潟県糸魚川市内の姫川支流で発見された青い石がラピスラズリであることを確認し、文化庁が正式に発表したのです。国内での産出確認は初めてのことで、研究者も「大ニュースだ」と語っています。
ラピスラズリとは? 7000年の歴史を持つ青い宝石
ラピスラズリは、深い青色が特徴の宝石鉱物です。古代エジプトのツタンカーメンのマスクに使われたことでも有名で、7000年以上にわたって人類に愛されてきました。中世ヨーロッパでは絵画用の顔料「ウルトラマリン」の原料としても珍重されており、正倉院の宝物にも含まれています。
ところが、その産地はこれまで長らく「アフガニスタン東北部のほぼ一カ所のみ」とされていました。世界各地の古代遺跡から出土するラピスラズリが全てアフガニスタン産と考えられてきたほどです。日本でも正倉院宝物のラピスラズリはアフガニスタン産と考えられており、今回の「国産ラピスラズリ」発見は学術的に大きな意味を持ちます。
発見のいきさつ──地元の石好きが長年集めた石の中に
今回発見されたラピスラズリは、糸魚川市内に住んでいた2人が長年にわたって趣味で収集していた地元の岩石(主に翡翠)の中に含まれていたものです。2人が亡くなった後、収集された岩石は翡翠等を扱う「小滝物産」が引き取りました。その中に青い石が含まれていたため、国立科学博物館で化学組成分析とX線解析を行ったところ、ラピスラズリであることが判明しました。
糸魚川市はヒスイ(翡翠)の産地として有名で、「ヒスイの里」としても知られています。翡翠も緑色の美しい宝石ですが、今回はその翡翠コレクションの中に「青い宝石」が紛れ込んでいたというわけです。
「大ニュース」──SNSでも驚きの声
この発表にXでは驚きの声が相次ぎました。「日本でラピスラズリが採れるなんて知らなかった」「糸魚川はヒスイだけじゃなかったのか」「もしかして古代から糸魚川で採れていたのでは?」といった反応が多く見られます。
国立科学博物館の研究者も「大ニュースだ」と語っており、日本の鉱物史に新たな1ページが加わりました。今後は糸魚川周辺での追加調査や、日本産ラピスラズリの地質学的な分析が進むことが期待されます。
まとめ
7000年の歴史を持つ青い宝石ラピスラズリが、新潟・糸魚川市で初めて国内産出が確認されました。アフガニスタン産が「唯一の産地」とされてきた常識を覆す発見であり、学術的にも大きな意味を持ちます。翡翠の里・糸魚川がもうひとつの宝石産地として注目されることになりそうです。
関連リンク
- 文化庁プレスリリース(国立科学博物館):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001135.000047048.html
- 糸魚川市公式サイト:https://www.city.itoigawa.lg.jp/



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