資さんうどん、すかいらーく出身の新社長就任に「もう別物」の声──地元ソウルフードは守られるのか

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北九州のソウルフード「資さんうどん」が、またひとつ大きな転換点を迎えました。2026年4月1日付で、現会長の崎田晴義氏が新社長に就任することが発表されたのです。崎田氏はすかいらーくホールディングス(HD)の元取締役であり、社長交代は実に8年ぶり。この人事発表を受けて、地元・北九州のファンからは「もう別物」「北九州を名乗らないでほしい」と、ソウルフードの行方を嘆く声が続出しています。

1976年に福岡県北九州市で創業した「資さんうどん」は、甘辛いつゆとやわらかな麺が特徴の地域密着型うどんチェーンです。おでんやぼた餅といった独特のサイドメニューも含めて「北九州の味」として長年愛されてきました。しかし2024年9月、すかいらーくHDが約240億円で全株式を取得。以降、急速な全国展開が進む中で、地元ファンの間には不安と不満がくすぶり続けています。

何が起きたのか──すかいらーくHDによる買収から新社長就任まで

資さんうどんをめぐるここ数年の動きを時系列で整理します。

2024年9月:すかいらーくHDが投資ファンドのユニゾン・キャピタルから株式会社資さんの全株式を約240億円で取得し、完全子会社化を発表しました。当時から「味やサービスは変えない」と繰り返し強調されていました。

2025年2月:東京初出店となる「資さんうどん両国店」がオープン。開店前には約170人が行列を作り、大きな話題になりました。同年中に21店舗を新規出店(うち12店舗はガストなどからの業態転換)し、関東圏への進出を本格化させています。

2026年1月:北九州市小倉南区にある「資さんうどん本店」の名称が「資さんうどん 小倉東インター店(本店)」に変更されました。営業内容に変更はないとされましたが、地元ファンにとっては「本店」の名前が変わること自体がショックだったようです。

2026年2月:佐藤崇史社長が3月末で退任し、崎田晴義会長が4月1日付で新社長に就任することが発表されました。崎田氏はすかいらーくHDの取締役やすかいらーくレストランツの社長を歴任した人物です。さらに、2026年中に30店舗を新規出店し、年末には計124店舗とする計画も明らかになりました。

地元ファンの声──「北九州を名乗らないで」

今回の社長交代が報じられると、SNS上には地元ファンからの悲痛な声があふれました。

特に多いのが「味が変わった」という指摘です。「出汁の深みと甘みがなくなっている」「麺が硬くなった」「もちもち感がなくなった」といった具体的な体験談が、XやThreadsなどのSNSに多数投稿されています。ある投稿者は「明らかに出汁の味の深みと甘みが無くなってる…こんなの俺が愛した資さんうどんじゃない」と嘆いています。

また、本店名の変更や経営トップのすかいらーく色が強まったことに対して、「もう別物だから」「北九州のソウルフードを名乗らないでほしい」といった強い反発も見られます。ファンの目には、ユニゾン・キャピタル傘下時代からメニュー表のタブレット化など効率化が進み、「昔ながらの温かみ」が徐々に失われてきたと映っているようです。

グルメ誌のライターも「本店名の変更は”北九州からの離脱”の兆候と受け取られた」と分析しており、今回の社長人事がその不安をさらに加速させた形です。

一方で前向きな意見も

ただし、すべてが否定的な意見ばかりではありません。

「地元を離れた九州出身者にとって、近所で資さんが食べられるのは素直にうれしい」「全国展開によって”ふるさとの味”へのアクセスが向上した」という声も確実に存在します。実際、両国店のオープン時に170人もの行列ができたことが示すように、関東圏での需要は高いものがあります。

また、すかいらーくHD側は品質維持への取り組みを強調しています。九州と水質が異なる関東でも麺の品質を安定させるため、1年以上の試作を重ねたとのことです。佐藤前社長も退任前に「基本的に味は変えていない。資さんはだしが”命”。変えることは絶対しない」とコメントしており、会社としては「味を守る」方針を崩していないと主張しています。

崎田新社長も就任にあたり「創業から続く資さんの味をしっかりと守りながら」事業を展開すると表明しており、少なくとも公式見解としては「変えない」姿勢を示しています。

「地方チェーンが全国展開で変わる」のは資さんだけではない

こうした「買収後に味が変わった」問題は、資さんうどんに限った話ではありません。

2020年にコロワイドに敵対的TOBで買収された「大戸屋」のケースが典型的です。「店内調理のこだわりが失われる」と従来のファンから強い反発がありました。実際には一次加工をセントラルキッチン、二次加工を店内とするハイブリッド方式が導入され、コスト削減に成功。業績はV字回復しましたが、「以前の大戸屋とは違う」と感じる常連客は少なくありません。

さらに極端な例として「いきなり!ステーキ」があります。2013年の1号店から急拡大し、2019年には493店舗まで膨張しましたが、過剰出店による共食い、オペレーションのばらつき、体験品質の低下が重なって大量閉店に追い込まれました。「安くてうまい」という最大の魅力が急拡大の中で失われたケースです。

資さんうどんの場合、すかいらーくHDという巨大な基盤を持つ親会社が計画的に展開している点でいきなり!ステーキとは状況が異なります。しかし、2026年末に124店舗、5年以内に200店舗超という拡大ペースが「味」と「らしさ」を守りきれるのか。地元ファンの不安はまさにそこにあります。

【2026年2月24日追記】公式が「出汁は手作り、変える方針なし」と声明

本記事の公開後、資さんうどん公式Xアカウント(@sukesan1976)が出汁に関する説明を投稿しました。22万ビュー以上を記録したこのポストでは、以下の点が明言されています。

  • 出汁は店舗で毎日、何回もとっており、手作りである。経営陣が変わっても今後変える方針はない
  • 使用している出汁の原材料・調味料等の取引会社は、創業者・大西章資氏の頃から変わっていない
  • 店舗ごと(出店エリア)に水の硬度が異なるため、出汁の味わいに「ぶれ」が生じることがある。そのぶれを極力抑え、北九州の味になるよう数値分析等を行っている
  • 水の硬度により麺の茹で具合も異なるため、茹で時間等の調整も実施している

つまり、「味が変わった」と感じるファンの声に対して、公式は「レシピや原材料は変えていない。地域による水質の違いが味のばらつきの原因であり、それを科学的に解消しようとしている」という見解を示した形です。地元・北九州と全国各地で同じ味を再現する難しさが、ファンの「違和感」の正体だった可能性があります。

出典:資さんうどん公式Xポスト(2026年2月24日)

まとめ

すかいらーくHD出身の新社長就任により、資さんうどんの「すかいらーく化」は一段と進んだ印象を与えています。会社側は「味は変えない」と繰り返していますが、地元ファンの体感としては「何かが違う」という声が根強いのも事実です。

北九州のソウルフードが全国区のチェーンへと変貌していく過程で、何が守られ、何が失われるのか。今後の店舗展開とメニューの変化を、引き続き注視していきたいところです。

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