「PPを見たらビビった」──キーボードアプリが炎上して気づいた人たちのこと
2月下旬、Xで「ニンジャマイルズ」というスマホアプリが話題になっています。キーボードで文字を打つ数に応じてポイントが貯まる「キーボードポイ活」アプリです。
問題になったのはプライバシーポリシー(PP)の一文。「キーボード入力情報を個人データとして収集し、加工の上で第三者に提供する」と明記されており、これを見つけたユーザーが「PPを見たらビビった」と投稿。59万表示超の話題になりました。
アプリ側は「入力数をカウントしているだけで内容は外部送信していない」と説明していますが、PPの文言との「ズレ」への不安は広がっています。ただ、この件を機に多くの人が気づいたのは、「このアプリが特別悪質なのではなく、こういう権限を持つアプリが普通に存在する」という事実です。
「フルアクセス許可」って何を渡してるの?
サードパーティ製のキーボードアプリをインストールすると、ほぼ必ず「フルアクセスを許可しますか?」という画面が出ます。iOSではこのとき「このアプリはあなたがタイプしたすべてのテキスト(パスワード・クレジットカード番号を含む)にアクセスできます」という警告も表示されます。
読まずに「許可」を押している人は少なくないはずです。でもその一押しで、アプリは原理的にあらゆるキー入力を見られる立場になります。「使いたいから」「早く次に進みたいから」──そのテンポよく押してきた「許可」の積み重ねが、今のスマホの権限状況を作っています。
今すぐできる確認3つ
① その権限、アプリの機能に必要?
懐中電灯アプリが「連絡先へのアクセス」を求めてきたら要注意。アプリの機能と関係のない権限要求はデータ収集目的の可能性があります。
② PPの「第三者提供」を確認する
「個人を特定できない形で広告事業者と共有する」という記述がある場合、行動データが広告に使われることを意味します。全部読まなくても、「第三者」で検索するだけでわかります。
③ 後から権限を取り消せる
iPhoneなら「設定 → プライバシーとセキュリティ」、Androidなら「設定 → アプリ → 権限」から、インストール済みアプリの権限を確認・変更できます。怪しいと思ったら今すぐ確認できます。
「Gboardも似たような権限持ってない?」という声も
Xではこの件に対して「PPなんて一度も読んだことなかった」「怖くなってキーボードアプリ全部消した」という反応が多数。一方で「GoogleのGboardも似たような権限があるのでは」という声も出ています。
Googleや Apple製の純正キーボードは比較的信頼性が高いとされますが、サードパーティ製はポイ活・カスタマイズ・入力予測など便利な機能の裏に、広めの権限設定が必要なケースがあります。
「ポイントがもらえる」「便利になる」の裏で何を渡しているのか──スマホの「許可」は、実質的な同意書へのサインです。今回の件を機に、設定画面を一度開いてみると意外な発見があるかもしれません。



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