京都大学のミスコンがSNS上で大きな話題となっています。
2024年に学生からの強い反対により中止となった京都大学のミスコンテストが異例の形で再開催され、学内外で大きな議論を呼んでいます。主催は大学非公認の学生団体『京大ミス・ミスター事務所』で、参加者がわずか2名、投票期間も2日間という異例ずくめの開催となりました。
2024年の中止から一転して異例の開催
2024年の京都大学ミスコン開催については、企画会議にて全会一致で中止が採択された経緯があります。学生団体が企画したミスコンに対し、学生有志から「ミスコンはルッキズムを助長する」といった批判や反対の声が上がり、6時間に及ぶ議論の末、ミスコンは中止となりました。
中止となったミスコンは、2025年1月になって大学非公認の学生団体『京大ミス・ミスター事務所』が主催となってオンラインで開催。参加者は、一条美輝さんと、もう一人のミャンマー人留学生のわずか2名。投票期間も、1月21日23時00分~1月23日17時00分までという短期間に設定されました。異例の形式で実施されたミスコンの結果、一条美輝さんがグランプリに選ばれました。しかし、このミスコンの開催方法や運営に対して、学内からは疑問や批判の声が噴出しています。
学内からの批判と論争
批判の主な点は、以下の通りです。
- 大学非公認のイベント: 主催団体である「京大ミス・ミスター事務所」は大学の公式な組織ではなく、大学の認可を得ていないにも関わらず、ミスコンを強行した点。団体名に「京大」の名前を使用していることも問題視されています。
- 不透明な運営と選考プロセス: 参加者が極端に少ない上、選考プロセスが不透明であるという指摘が出ています。参加者については、公式Xによると募集は公式インスタとサークル大百科で公募していたとのこと。選考プロセスについても、投票期間がテスト前であることから短くした、人数が少ないのは諸事情で決選投票のような形と解釈している、と投稿しています。
- ミスコンの概念への批判: ミスコン自体が外見至上主義を助長し、美の押し付けにつながるという根本的な批判も根強くあります。
大学非公認のイベントであることに対して学生から大学本部への質問書が出されており、京都大学は「本件については、本学が名義等の使用を許可した事実はありません。今後、事実確認をしつつ対応を検討していきます。」と回答しています。
SNSでは…
X(旧Twitter)などのソーシャルメディア上では、このミスコンの再開催について、驚きや批判の声が多数上がっています。特に、参加者数の少なさ、選考方法、そして大学の公式イベントではない点などが議論の中心となっています。
今後の動向に注目
大学の非公認団体により選出された今回の京大ミスコン2024についてまとめてみました。京都大学のミスコン自体は過去にも中止された歴史があり、実施されない事自体は珍しいことではありません。昨今のジェンダー事情を踏まえると中止の流れにも納得できます。
ただ、非公式団体主催のミスコン大会の開催には賛否が分かれそうです。また、大学非公認団体であり、京都大学側からも正式に「本学が名義等の使用を許可した事実はありません。」と言われていることから、名誉ある受賞になったかというのも疑問符がつくことになってしまうでしょう。
今後のミスコン主催者や京都大学の対応にも注目が集まりそうです。
京大ミスコンテスト2024(MISCOLLE)
https://miscolle.com/misskyoto2024
msmr.kyoto.u.event(Instagram)
https://www.instagram.com/msmr.kyoto.u.event
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