このワダイ、3行で
- NTTドコモの「iモード」と「FOMA」が2026年3月31日をもってサービスを終了しました。
- 1999年にスタートしたiモードは、着メロ・デコメ・ケータイ小説など独自のモバイル文化を生みました。
- SNSでは「パケ死」「魔法のiらんど」など当時の思い出を語る投稿が溢れています。
2026年3月31日、NTTドコモの「iモード」と第3世代移動通信方式「FOMA」がサービスを終了しました。iモードは1999年2月のサービス開始から27年、FOMAは2001年10月から約24年半。日本のモバイルインターネットの礎を築いた2つのサービスが、静かに幕を下ろしました。
iモードとFOMAの名前を聞いてピンとこない世代もいるかもしれません。簡単に言えば、iモードは「ガラケーでインターネットができるサービス」、FOMAは「その通信を支えていた3G回線」です。スマートフォンが当たり前の今では想像しにくいかもしれませんが、ケータイでWebサイトを見たりメールを送ったりできるようになったのは、iモードが始まりでした。
iモードが変えたもの──「ケータイでネット」の衝撃
1999年2月22日、iモードがサービスを開始しました。当時のイメージキャラクターは広末涼子さん。サービス開始時には67社のコンテンツプロバイダが参加し、ニュース・天気・銀行サービス・着メロ配信などが利用できました。
iモードの革新性は、携帯電話からインターネットに接続できるという点にありました。当時のパソコンはまだ一家に一台あるかないかの時代です。iモードは、インターネットを「持ち歩けるもの」に変えた最初のサービスだったといえます。
一般的に普及しているHTTPとHTMLを採用したことで、コンテンツ開発のハードルが低く、多くの企業や個人がiモード向けサービスを展開しました。結果として、日本独自の豊かなモバイル文化が花開くことになります。
着メロ・デコメ・ケータイ小説…iモード文化の記憶
iモードが生んだ文化は多岐にわたります。
| 文化 | 時期 | 内容 |
|---|---|---|
| 着メロ | 1999年〜 | 好きな曲を着信音に設定。コンビニで「着メロ作成ブック」が売れた時代 |
| iアプリ | 2001年〜 | ケータイで動くゲームやツール。スマホアプリの原型 |
| iショット | 2002年〜 | カメラ付きケータイで撮影した写真をメールで送信できるサービス |
| デコメール | 2004年〜 | 絵文字・装飾・画像を使ったメール。デコメ素材サイトが乱立 |
| ケータイ小説 | 2006年〜 | 「魔法のiらんど」発の小説が書籍化→映画化。『恋空』は200万部超 |
| 絵文字 | 1999年〜 | iモードから生まれた絵文字は、後にUnicodeに採用され世界標準に |
特筆すべきは絵文字です。iモードのために日本で生まれた絵文字は、後にAppleがiPhoneに採用したことをきっかけに世界中に広がりました。現在のスマートフォンで使われている絵文字の起源がiモードにあることは、あまり知られていません。
FOMAからスマホへ──3Gが消えた理由
FOMAは2001年10月にサービスを開始した、世界初の商用3Gサービスです。最大384kbps(後にHSDPAで14Mbps)の通信速度で、iモードのコンテンツをより快適に楽しめるようになりました。
しかし、2008年にiPhoneが日本に上陸すると状況は一変します。タッチスクリーンとApp Storeという新しい体験の前に、iモードの「公式メニュー」モデルは急速に存在感を失っていきました。4G(LTE)、そして5Gの普及により、3G回線の利用者は減少の一途をたどります。
NTTドコモによれば、FOMA終了時点での契約者数は約30万人。電波の有効活用のため、3Gの電波帯域を4G・5Gに転用することがサービス終了の直接的な理由です。
3キャリアの3G終了──ドコモが最後だった
実はiモード・FOMAの終了は、日本から3Gが完全に消える瞬間でもあります。3大キャリアの3G終了時期を振り返ると、ドコモが最後まで残っていたことがわかります。
| キャリア | サービス名 | 3G終了日 |
|---|---|---|
| au(KDDI) | EZweb / CDMA 1X WIN | 2022年3月31日 |
| ソフトバンク | 写メール(旧J-PHONE)/ Yahoo!ケータイ | 2024年4月15日 |
| NTTドコモ | iモード / FOMA | 2026年3月31日 |
J-PHONEが2000年に始めた「写メール」(カメラ付きケータイで写真をメール送信)は、iモードのiショットと並んで「ケータイで写真を撮る」文化の先駆けでした。auのEZwebはiモードに対抗するモバイルインターネットサービスとして、独自のBREWアプリやLISMO(音楽サービス)で人気を集めました。
3社それぞれが独自の文化を育てた「ガラケー時代」は、今日のドコモ3G終了をもって、完全に幕を下ろしたことになります。
SNSの反応──「パケ死した思い出」が溢れる
長年ご利用いただいた「FOMA」「iモード」は2026年3月31日(火)をもって終了します。
これまで本当にありがとうございました。また、4G対応機種をご利用の方もVoLTEがOFFの場合、
4月1日以降、音声通話ができなくなりますので、設定の確認・変更をお願いします。詳しくはこちら👉 https://t.co/S9ASmGfkqw
— NTTドコモ (@docomo) 2026年3月19日
サービス終了にあたり、SNSでは当時を懐かしむ投稿が溢れています。
「パケ死をして絶望した」「N503iの背面液晶が光るのがかっこよかった」「魔法のiらんどで黒歴史小説を書いていた」「前略プロフィールが懐かしすぎる」──世代によって思い出は異なりますが、「iモードにまつわる青春の記憶」を共有する投稿が数多く見られます。
NTTドコモ公式Xアカウントも感謝のメッセージを投稿しています。
ネット上では「ガラケーには個性があった」という声も多く見られます。メーカーごとに異なるデザインや機能を選ぶ楽しさが、現在のスマートフォンにはない魅力だったと振り返る人も少なくありません。
まとめ──iモードが遺したもの
iモードが直接生み出した着メロ・デコメ・ケータイ小説の文化は、スマートフォンの普及とともに姿を消しました。しかし、絵文字は世界標準になり、モバイル決済(iモードFeliCa→おサイフケータイ)は現在のQRコード決済の前身となりました。
「ケータイでインターネットができる」というiモードの発明は、スマートフォンが当たり前になった今では忘れられがちですが、その延長線上に私たちの現在のモバイル生活があります。27年間、おつかれさまでした。
関連リンク
- NTTドコモ FOMA・iモードサービス終了のご案内:https://www.docomo.ne.jp/info/3g_closed/
- NTTドコモ公式X:https://x.com/docomo
- iモード – Wikipedia:https://history-s.nttdocomo.co.jp/


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