「ボンタンアメを食べると尿意が消える」説、メーカー困惑も品薄続出──医師の見解まとめ

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鹿児島の老舗菓子メーカー・セイカ食品が製造する「ボンタンアメ」が、思わぬ形でSNSを中心に大きな話題になっています。「食べると尿意が消える」という口コミが拡散し、映画館やライブ会場で”必携アイテム”として定着しつつあるのです。

メーカーであるセイカ食品は「科学的な知見を持ち合わせていない」と困惑を示しており、医師の間でも見解が分かれています。この記事では、話題の経緯とメーカーの反応、そして医師の見解をまとめています。

「大福」から「ボンタンアメ」へ──バズの起源

もともとの発端は、「大福を食べると尿意が収まる」という話でした。毎日新聞の記事で医師が「糖質が多く水分量が少ない大福を食べると、一時的に尿の量を減らす可能性がある」と指摘したことがきっかけです。

しかし、ライブ会場や映画館に大福を持ち込んで食べるのは目立つ──という声が上がり、「ポケットからこっそり取り出せるボンタンアメ」に注目が集まりました。2025年2月頃からXで「ボンタンアメを食べたら4時間トイレに行かなくても平気だった」といった体験談が相次いで投稿されています。

映画「国宝」3時間で話題爆発──品薄報道も

話題に一気に火がついたのは、上映時間2時間55分の映画『国宝』の公開がきっかけです。「途中でトイレに行きたくならないか心配」という観客の不安から、ボンタンアメを持参する人が続出しました。

Xでは関連ポストが10万いいね超えを記録。映画館のコンビニや売店では品薄になったという報告も相次ぎ、『鬼滅の刃』の長尺上映でも”必須アイテム”として話題になりました。2026年の受験シーズンでも「トイレ対策」として再び注目されています。

メーカー・セイカ食品の困惑──「我々もよくわからない」

製造元であるセイカ食品の総務部長・上荒磯氏は、日刊SPA!の取材に対して以下のようにコメントしています。

「最初はなぜバズっているのか全くわからなかった」

「セイカ食品としては科学的な知見を持ち合わせていないため、お客様に対して『ボンタンアメを食べると尿意が消える』といったような、明確でない回答はできません。我々もよくわからないのが正直なところです」

なお、ボンタンアメは2025年に発売100周年を迎えたロングセラー商品。思わぬ形での注目と周年が重なった格好です。

医師の見解──完全否定はできないが「特効薬ではない」

医療関係者の間でも見解は分かれており、いくつかの仮説が提唱されています。

  • グリコーゲン説: もち米のデンプンが体内でグリコーゲンとなり、水分を保持して尿量が減少する
  • 浸透圧説: 糖質摂取で血糖値が上昇し、体内の水分が尿になりにくくなる
  • 薬膳説: 漢方では古来よりもち米に「縮尿」(頻尿改善)の効果があるとされる
  • プラセボ説: 「食べたから大丈夫」という安心感が膀胱の感受性を下げている

泌尿器科医の室宮泰人医師は「完全には否定できない」とする一方、林裕章医師は「1粒の糖質量では影響は軽微。主にプラセボ効果ではないか」と指摘しています。

医師たちに共通しているのは、「特効薬ではない」「本当に頻尿が気になるなら医療機関を受診すべき」という点です。カフェインやアルコールを避け、水分量を調整するほうが確実だとされています。

SNSの反応──「プラセボでも実用的ならいい」

SNSでは肯定派・懐疑派・応用派に分かれた反応が見られます。

  • 肯定派:「効果てきめん」「ライブのお供に最適」
  • 懐疑派:「プラセボでしょ」「でもプラセボでも実用的ならいい
  • 応用派:「受験にも使える」「長距離バスにも」

Togetterでは「ボンタンアメの尿意を抑える成分は”もち米”と聞いたので検証してみた」というまとめが6万6千回以上閲覧されるなど、自主検証する人も続出しています。

科学的根拠は未確立ながら、100年続くロングセラー菓子に思わぬ”新たな価値”が見出された形です。気になる方は、次の映画やライブの前に1箱試してみてはいかがでしょうか。

画像出典: grape

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