小学館のマンガアプリ「マンガワン」で連載されていた漫画『常人仮面』が、2026年2月27日に突然の配信停止となりました。原作者が過去に性加害で刑事罰を受けた人物だったことが明らかになったためで、編集部は「本来起用すべきでなかった」と謝罪。コミックスの出荷停止も発表されました。
別名義で3年間連載を続けていた
今回問題となった原作者は、「一路一」というペンネームで活動していた人物ですが、その正体は過去に別作品『堕天作戦』を手がけた作家・山本章一氏です。山本氏は2020年、未成年の教え子への性加害で逮捕・罰金刑という刑事罰を受けています。
その後、「堕天作戦」は連載を終了しましたが、2022年には「一路一」という別名義で『常人仮面』の原作者として起用。2026年2月に最終巻が発売されたばかりのタイミングで、この事実が発覚しました。
編集部「確認体制に問題があった」と謝罪
マンガワン編集部は2月27日に公式コメントを発表し、「原作者の起用判断および確認体制に問題があった」と認め、配信停止とコミックスの出荷停止を決定したと説明しました。「本来起用すべきでなかった」という表現は、編集部が起用の誤りを認めたものとして受け取られています。
なぜ刑事罰を受けた人物が別名義での活動を続けられたのか、その経緯については詳しく説明されておらず、出版社の審査体制に疑問の声が上がっています。
最もつらいのは「何も知らなかった」作画担当
今回の騒動で注目を集めているのが、作画を担当した鶴吉繪理氏の立場です。鶴吉氏は原作者の過去について知らされないまま約3年間にわたって作画を担当。最終巻の発売直後という最悪のタイミングで販売停止が決定するという、理不尽な被害を受ける形となりました。
SNS上では「何の落ち度もない作画担当が一番かわいそう」「編集部はちゃんとフォローしてあげてほしい」という声が多数寄せられており、鶴吉氏のコメントにも「ツラすぎる」と同情の反応が集まっています。
出版業界への問題提起
今回の件は、出版社が作家を起用する際に過去の犯罪歴をどこまで確認すべきか、という問題を改めて浮き彫りにしました。特に別名義での活動継続を防ぐ仕組みがないこと、そして起用後に問題が発覚した場合に作画担当者など関係者をどう守るかについて、業界全体での議論が求められています。
関連リンク
- マンガワン公式サイト:https://mangaone.jp/



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